
湿り気や灰、光の反射など、変わっていく石の表情を写し取る。時間が、静かに映る写真シリーズ。
カメラを使わず光をフィルムに直接焼きつける手法で、その瞬間の光の余韻や、空間に漂う気配を写したシリーズ。
カメラだけを使って、本来のカタチを消して残ったノイズから見えてくるモノを撮影するシリーズ。あなたには、何に見えますか。
最も深いところにある心象風景を、プログラムと対話しながら可視化する。
風を感じた景色の音をフィールドレコーディングで収録し、その記憶をもとに引いた線を、当時の音を聴かせながらプロッターに再描画してもらう。描画中は常に対話を重ねながら、お互いが感じたものを照応させて描いていく。
無数の線による精密な反復の中に現れる、わずかなずれ。それは偶然か、意図か。エラーか、個性か。秩序のなかに生じるその微細な“ずれ”が孕む意味を、あらためて問い直すシリーズ。
日々の風景や感覚をもとに描いた、名刺サイズの小さな絵。出会った方に、手のひらサイズの作品としてお渡ししています。一枚ずつ、100枚を目指してゆっくりと描いています。
まだどのシリーズにも属していない、独立した作品
“still” series は、石への最小限の介入によって、石と外部との関係をひらき直し、変化を抱えながらもなお石であり続ける”開かれた静物”の試み。
“stand” ではわずかに穴をあけ、香を挿して火を灯すことで、火と灰・そして時間の変化が、石との関係をゆっくり育てていくシリーズ。