Jun 29, 2025

Jun 29, 2025 / 晴れ ・ 28°C

2025年6月29日。少し霞む光を、カメラを使わずフィルムに直接焼きつけた写真。分光した二つの光を、絵の具のように混ぜて写しました。

"aura" series / 光の写真

“aura” series （アウラ・シリーズ）は、その日その時にだけ存在した光をカメラを使わずフィルムに直接焼き付け、丁寧に印刷した写真作品です。全く同じ日、同じ光が存在しないように、同じ作品は二度と生まれません。その日の天候や時間帯の記憶が焼き付けられた、唯一無二のアートです。

作品は額装し、専用のパッケージに丁寧に包んだ上で、さらに外箱に梱包してお送りします。パッケージには作者のサイン入りで日付の証明書を同梱し、薄葉紙で優しく包んでいます。

パッケージ自体には配送伝票等は貼られないので、そのままお渡しいただけます。誕生日や結婚記念日、かけがえのない「日」や「月」の光を、プレゼントや贈りものとして。また日付に関わらず、心に残った光を大切な人や自分へ。その瞬間にしか存在しなかった光を生活の一部に迎えていただければ、嬉しいです。

私たちが普段目にしている太陽の光は、実際にはさまざまな色が混ざり合ってできています。その、光のもつさまざまな「色」を写すために、太陽光をプリズムを使って分解し、必要に応じて鏡などを使ってさらに反射や屈折を加えながら、その時々の太陽の色を抽出しています。

その光を直接フィルムに感光させて、色を記録しています。撮影において一切のセンサーを介さず、感光のプロセスそのものを生のまま引き受ける構造にすることで、光そのものの色を写したいと思っています。

“aura” という名前には、目に見えない空気のような存在や、その場に一度だけ現れる感覚といった意味がこめられています。今日と同じ光は、二度と現れないかもしれない。このシリーズでは、そうした一度限りの光を、できるだけ手を加えずに受けとめることを大切にしています。